皆川榮治のニュースレター 第075号2013年11月1日
news_field 台湾人の習慣

 先週日本から、台湾で会社をつくりたいと言う方が相談に来られ、数時間台湾について語り合いましたが、その方が次の様な話をされました。「私は地下鉄に乗ったのですが、仕事が終わってからの時間帯でしたが優先席が空いているのですね。私は年齢的にも70歳を超えているので、座らせていただきましたが、嬉しかったですね。台湾の方はマナーが良いですね。」また続けて話されました。「前回来たのは夏だったのですが、知り合いが入院していると聞いたもので、お見舞いに果物でもお持ちしようと思って、台湾の方に相談したら、『パイナップルやバナナ、梨は持って行かない方が良いですよ。』と言われたので他のものにしました。台湾には随分日本と違う習慣があるのですね」と言うことでした。

 日本から台湾に来てビジネスをされる方が大勢おられますが、台湾人と一緒に仕事をする場合、台湾人の生活上或いは社会上の習慣を知っておくことは大変有益です。
 知らないで恥をかくこともありますので、限られた紙面ですが、日本とは異なる特徴的な習慣をいくつかご紹介します。
1,旧暦に関する習慣
(1) 大晦日 1年の収穫を祝って故郷へ帰り家族と団欒する。家の前には「春聨」と言う赤い紙にお目出度い事柄を書いた漢字を門口の左右と上に貼り付けて飾る
(2) 元旦は一家団らんで食事を共にし、一年の幸せと健康を祈る。
(3) お正月第2日 お嫁さんは家族と共に実家に里帰りする
(4) 同第3日 朝はゆっくり起床、夜は早く寝る
(5) 旧暦の7月(鬼月と言う) 新暦の8月ころに当たるが、この1ヶ月間はさ迷っている死霊が地上を徘徊するので、吉事(結婚式や財産の購入)は避ける
(6) 中元節 旧暦7月の中日(15日)。死霊を慰めご馳走を振舞う。お下がりは家族でいただき共に食事をする。同じ中元でも日本の中元とは随分違う
(7) 中秋節 旧暦8月15日で中秋の名月。 名月を愛でるのは日本も同じだが、家族や友人同志でバーべキューを食べる(但しこれは20数年くらい前に始まった新しい習慣。業者が仕掛けたと言われる)。ススキも月見団子もありません
2.食事時の習慣
 (1)麺やスープを食べる時はすすって音をたててはいけない
 (2)乾杯は相手と眼を合わせて飲み干し、干したあとその人の顔を見てもう一度会釈を交わす
 (3)主賓が箸をつけるまで他の人は料理に手をつけない。終わって席を立つときも同じ
 (4)テーブルの上に左肘や前腕をついて食事するのは行儀が悪い
 (5)素食(肉食のない野菜のみの精進料理)だけの人が結構多い(仏教や農業の関係)
(6)仲間同志で食事をすると、その中の1人が支払い割り勘はない。順に誰かが負担している
3.一般生活上の習慣
 (1)白や黒は葬式の色。結婚式に黒のスーツ(礼服)と白のネクタイは禁物
 (2)赤は目出度い色。式典などに赤い紙に金色の文字で標題を掲示することが多い
(3)父母やお年寄りを大事にする人が多く、若い人でもお年寄りの手を引いて歩くのを見かけることが多い
(4)人間関係づくりを重視する。食事会などで知り合った翌日事務所に尋ねて来ることがある
(5)贈り物に傘や扇子(どちらも「散」と同じ発音と)、ハンカチ(涙を連想する)、置時計(中国語で「鐘」と言い、発音が「終」と同じ)は禁止。いずれも不吉を連想させるので嫌う
(6)病気お見舞い時にパイナップルやバナナ、梨は避ける。(パイナップルは台湾語の発音「オンライ」が「だんだん強くなる」の意で、「病気が昂進する」に繋がる。バナナは漢方では傷口に悪いと言われる。梨は発音が「離」と同じで不吉)
(7)冒険心に富み、失敗しても次の方向への転換が早い(海を越え大陸から渡って来た気概?)
(8)目上の人に対して物や資料を提供する時は必ず両手で手渡す
(9) 寅年の人は強勢で、結婚式に出ることを避けられることがある。人の幸運を取ってしまうほど運が強いので遠慮してもらうことがある
日本とは良く似たものもありますが、随分異なる習慣もあります。どうぞご参考になさってください。

 

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