皆川榮治のニュースレター 第067号2013年3月1日
news_field 外国旅行客の増加

 2月23日、台北で「2013年観光促進祝賀大会」が行なわれ、馬英九総統も参加され、過去5年の成果を高らかに話されました。2012年の台湾の海外からの旅行客数は731万人となり、過去最高記録であったことがこの大会の大きな祝賀の意義でもありました。

 事実、台湾への観光客数の増加は目覚ましいものがあり、これは2009年来の政府による「観光促進突破計画(2009年~2014年)」にその出発点がありました。「最高記録」「基礎づくり」「レベル向上」の3大方針のもと、ハード、ソフトの改善を目指していました。国立公園初め台湾各地の景勝地への投資や特色づくりと共に、サービス(もてなしの心)の充実向上にも努力を傾けています。その結果最近では、台湾に旅行に来て親切にしてもらった例はいくつも聞くことが出来ます。私も実は先日、大阪に行くに当り桃園空港で、ケイタイを置き忘れたことがあります。そのケイタイが警察に届けられ、警察官がこのケイタイから番号を調べ、持ち主である私の会社に電話し私が空港にいることを突き止め、搭乗口で待っていて私を捕まえてくれた、と言うわけです。10分ほど待たされましたが警察官がやってきてケイタイが無事私の手元にも戻りました。台湾に戻ってしばらくこのことを忘れていましたが、1ヶ月ほど経って手紙を書き空港事務所にお礼を伝えたところ、丁寧なメールが返ってきて「わざわざお礼を言ってもらって有難うございました。当の警察官初め職員一同あなたの手紙を見て感激しました」とありました。国内の公務員の仕事振りに不親切な応対も時々見受けられますが。ありますが、旅行者には国を挙げてこの様な親切を心がけているようです。

 2月23日、馬英九総統は次の様に話されました。

 「6年前、私は総統就任前、日月潭(日本統治時代の発電所建設用につくった美しい湖水)を訪ねましたが、このとき台湾観光資源の不振を痛感しました。そこで就任後観光政策の改革を宣言し、300億元の発展基金を発表し、各縣市、中央政府の協力を要請しました。その結果この5年来、来台客は増加し2008年には384万人だったのが、09年には430万人、10年に550万人、01年608万人でとうとう昨年は731万人となり、このところ毎年100万人の増加が続いています。しかし、大切なのは人数の増加よりも消費環境の安全と品質を重視しサービスを高めることが重要で、その結果旅客がまた来たいとの思いを持ち、台湾を世界の景勝地と認識していただくことです」

 また昨年末政府は「台湾観光景勝地建設中期計画(2012年~2015年)」を発表し、次の3つの方向を打ち出しました。すなわち----

 1,「今こそ台湾旅行」を掲げ、経済と観光の調和ある発展を促し、国際的に台湾観光のブランドイメージを高め、感動体験を提供する。

 2,全国の地方政府を横断的に統合し、『台湾観光地ごよみ』の作成を始め、各地の魅力・特色づくりを行い、旅行客の吸引と観光産業の経済効果を高める。

 3,バリアフリー環境を整備し、身体条件の不自由な旅行者にも交通の便宜や情報の提供と共に旅行時における善意友好のサービスを提供する。

 この5年間の観光客の増加(347万人)の大部分は、2007年以前は無かった中国からの旅行客で、246万人増ですが、日本からも109万人から143万人へと34万人(23%)も増えており、台湾政府の諸施策(特にもてなしの心)は成果を挙げているものと言えましょう。                              (了)


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