皆川榮治のニュースレター 第46号(2006年3月1日)


八田與一讃歌
。。

。。さんご3月号(3月5日発行)で、亜東関係協会の羅福全会長のインタビュー記事を掲載しました。

。。「さんご」の編集委員をやっているもので、ときどき役得でこういう要人とお会いする機会があります。
昨年は当時の行政院長謝長廷さんにインタビューをお願いし、9月と11月にそれぞれアポイントメントが取れ、準備万段整え
たのですが、2度とも台風襲来で延期となり、そのうち、地方首長選挙の民進党敗北で下野されることとなり、ついにはお会い
できなくなるとの不運もありました。
。。しかし、総じて言うとボランティアにもこんないい役得があるのでしようこりもなく、7-8年も続けています。

。。本題に戻りますが、羅福全会長はインタビューの中で八田與一の烏山頭ダムに触れ、若干31才の一介の技師に
当時の台湾全予算の1/2に当る5,000万円もの莫大な予算を計上して、このダム建設に与らせたと言うのです。明治の日本
政府の気概に感服するところがあると言っておられました。

。。八田與一自身の献心的な努力と強い意思には誰もが心を打たれることですが、日本政府が台湾政策に如何に力を注い
だかが分ると言うものです。

。。さて、この八田與一自身の業績の話しに戻しますが、台北日本人学校の小学6年生の生徒さん達80数名がこの1年、日本
を離れ住むことになったこの台湾を知ろうと、先生方のご指導のもと、台湾小学校との交流や原住民部落訪問など種々の活動を行って来られました。その一環で烏山頭ダムを訪ね、八田與一の業績に触れ、80数年も前に台湾の土地で献心的に仕事をした偉人の足跡に感動し、自分達も彼にならおうとの思いを強めているのです。

。。指導をなさったのは下(しも)育郎先生他2名の担当の先生方ですが、生徒達は先人の業績に触れ、こもごもその思いを言葉に表しそれをまとめて八田與一を讃える詩をつくりました。次の様な詩です。


麗 し き 烏 山 頭
青く透き通る烏山頭 伝説を語る珊瑚 (銅像)
大きな夢 抱きつつ 守られぬいた 。。ブロンズ次の様な詩で
ふるさとへの思いを力に変えて 差別のない殉工碑 優しさに満ち
人々は輝き出した 人のために尽くす枝
苦しみを忘れ去るため 一生を尽くした男
たった一つの希望のダム 日台の架け橋
世界一のダム 嘉南大? の父
素晴らしき烏山頭 ありがとうと心込めて
嘉南大(●は土へんに川) 嘉南大 嘉南大 。。嘉南大
ああ 。。嘉南大 嘉南大 ああ 。。嘉南大 嘉南大




。。子供達が1人の日本人の業績に触れ感動する様が伝わってくるではありませんか?
。。
。。彼らは日本に帰ってからも日台の懸け橋になろう、との思いを強めています。

今は綜合教育と言う名のもとに、このような教育活動がなされていると言うことです。この子ども達は八田與一を知ることを
通して、日本や日本人の過去や伝統、文化、業績を知り、それを通して日本を知り将来への希望を強めているに違いありません。
それも台北のこの身近なところで行われていることに、私は共感せずにいられません。 

  
今の学校教育には、多くの問題ばかりが指摘されていますが、先生方の教育への情熱に支えられたこの様な活動があるこ
とに拍手を送りたいのは、私だけではないでしょう。


新原経営顧問(股)公司